提携カードでは申し込みができないダイナースのコンパニオンカード。
ダイナースクラブカード、ダイナースクラブ プレミアムカードの2種類のみに限定された新たな取り組みであるサービスについて解説していきます。
ではもう少し詳しく見ていきましょう。
結論は、レギュラーカードなら間違いなく発行した方が得、プレミアムカードならプライオリティパスとラウンジ・キーを天秤にかけた判断が必要になります。
コンパニオンカードのスペック
コンパニオンカードのサービス内容は、単体で発行するTRUST CLUB プラチナマスターカード/ TRUST CLUB ワールドエリートカードとは異なります。
ここではコンパニオンカードとして発行した場合のスペックについて解説します。
TRUST CLUB プラチナマスターカード
ダイナースクラブカード(レギュラーカード)の利用者が申し込むことができます。
単体で申し込むと年会費3,000円(税抜)のクレジットカードですが無料で使えます。
ポイント、請求、ご利用代金明細をダイナースクラブカードに一本化することができるため、追加発行しても管理は楽です。家族会員も無料で持つことができます。
マスターカードとして決済可能
コンパニオンカードがリリースされた理由であり、存在意義でもあります。
ダイナース、正直海外を中心に使えないところもそれなりになります。特にヨーロッパは弱いです。ダイナース側は本来どこでも自社発行のカードで決済して欲しいので、奥の手としてマスターカードを配ってしまおうというなんとも漸進的なサービスです。
マスターカードを持っていなければ、改めての入会審査、口座登録、IDやPASSの発行といった手間をかけずに1枚クレジットカードが利用可能になるというのはメリットでしょう。
ただし後述しますが、これで決済した分はポイント還元率が低いのが難点です。
Boingo Wi-Fi
日本を含む世界100ヵ国100万ヵ所以上のホットスポットでインターネットへの接続が可能です(登録料・利用料:無料)。
サイトで登録後、アプリをインストールして使います。
その他のサービス
正直、あまり目ぼしいものはありません。
「空港クローク優待サービス」は、海外旅行の際などに出発前に空港でコート等を帰国時まで預けられるというサービスを10%割引にしてくれます。
「国内高級ホテル・高級旅館予約サービス」「国内ゴルフ予約サービス」はほぼダイナースの優待と被っています(というかダイナースの優待の方が内容がいい)。
TRUST CLUB ワールドエリートカード
ダイナースクラブ プレミアムカードの利用者が申し込むことができます。
単体で申し込むと年会費130,000円(税抜)のクレジットカードですが無料で使えます。
ダイナースプレミアムとサービスが重複するところが多いのも事実ですが、コンパニオンカード固有のメリットもあります。プラチナマスターカードの機能に加えて、以下ワンランク上のサービスが用意されています。
ラウンジ・キーとして使える
ラウンジ・キー(LoungeKey™)が無料で登録でき、コンパニオンカードと当日の航空券の提示だけで、世界1,000ヵ所以上の空港ラウンジが利用可能となります。
しかもその際、同伴者は無料でラウンジ利用ができます。友人や家族、同僚とも一緒に入れるというのはかなり嬉しいサービスです。
プライオリティ・パスの類似サービスですが、違いについては後述します。
ラウンジ・キー(LoungeKey™) – 三井住友トラストクラブ
国際線手荷物無料宅配
出発・帰国時の荷物を自宅と空港間で往路・復路各3個まで無料で宅配してもらえます。
荷物が3個になること自体私はないのですが、VIPクラスの方であれば便利でしょう。
ダイニング by 招待日和
全国約200店の有名レストランで2名以上の利用で1名分が無料になります。
内容はエグゼクティブダイニングと被りますが、対象レストランやコースが一部異なります。
その他のサービス
その他、ハイクラス向けと思われる高級感あるサービスが用意されています。
「Tokyo Supercars 特別優待」「ヘリクルーズ手配サービス」「歌舞伎・能手配サービス」などが用意されていますが、いずれも有料でなかなかのお値段です。
コンパニオンカードのメリット&デメリット
ざっとコンパニオンカードの解説をしましたが、ここでメリット・デメリットを確認していきたいと思います。
決済機能は充実だがポイント還元率は低い
コンパニオンカードはマスターカードブランドのクレジットカードなので、海外でもほぼどこでもつかうことができます。
利用明細もダイナースのクラブオンラインで、一緒に確認ができて便利です。
ただし、コンパニオンカードで決済した場合は、ポイント還元率のが著しく下がります。
カード | 国内 | 海外 |
---|---|---|
ダイナースクラブ | 1% | 1% |
TCプラチナマスター | 0.5% | 0.5% |
ダイナースプレミアム | 1.5% | 2.5% |
TCワールドエリート | 1% | 1% |
つまり、海外を含め使えることろではなるべくダイナースで決済した方が良いのです。エリートの還元率1%ならともかく、プラチナの0.5%は他のカードを使った方がいいですね。
コンパニオンカードは無料なので、持つことで損はしませんが、使い方は気を付けましょう。
プレミアムカードの場合はプライオリティ・パスが申し込み不可になる
この記事最大のポイントはここです。唯一メリット・デメリットを検討する必要があります。
※ダイナースクラブ プレミアム コンパニオンカードを保有いただくと、プライオリティ・パスを新規にお申し込みいただけません。
https://www.diners.co.jp/ja/cardlineup/dinersclub_premium_companioncard.html
つまり、ダイナースプレミアムでプライオリティ・パスを追加するか、コンパニオンカードを申し込んでそれをラウンジ・キーとして利用するか、二者択一の制度となっています。
どちらも非常に似ていますが簡単に表にしました。
サービス | プライオリティ・パス | ラウンジ・キー |
---|---|---|
対象ラウンジ | 1,300ヵ所以上 | 1,000ヵ所以上 |
利用方法 | プライオリティ・パスの提示 | コンパニオンカードの提示 |
家族カードでの利用 | 可能 | 可能 |
同伴者(1人目) | 有料 | 1名無料 |
〃(2人目以降) | 有料 | 有料 |
対象ラウンジの多さと同伴者の利用料の有無で、一長一短となっています。ラウンジ・キーは利用方法による機械的な制約により300ヵ所ほど対象ラウンジが少なくなります。
これを考えていると忘れがちですが、そもそもダイナースクラブカードはそれだけで世界800ヵ所以上の空港ラウンジが利用可能です。ちょっと手厚すぎるくらいです…。
コンパニオンカードに対する総括
レギュラーカードの利用者はプラチナマスターカードの申し込みを推奨します。ダイナースのサービスに制限がかかるわけではないので、明らかにプラスになります。
ただ、一方で「マスターカードを持つ」という意味合いだけであれば、既に楽天でもdカードでも他に持っている方も多いのではないでしょうか。年会費無料で還元率1%ですからね…。申し込みがマストかと問われれば、不要だとする判断もありでしょう。
プレミアムカードの利用者の方は、ワールドエリートカードの申し込みを悩む方が多いだろうなという印象です。ラウンジキーよりプライオリティ・パス派だという方も若干いると思います。
コンパニオンカードを申し込むかどうか、空港ラウンジの使い方が1つの判断軸になります。
- 使えるラウンジ数を少しでも優先⇒申し込まずにプライオリティ・パスを使う
- 家族以外の同伴者1名無料を使う⇒申し込んでラウンジ・キーとして使う
ただ、TRUST CLUBワールドエリートカードのデザインはカッコいい。自分だったら細かいことを気にせず申し込んじゃうかもしれません。
▽ダイナースの申し込み時は、入会キャンペーンのチェックは必須です。
以上、「コンパニオンカード解説(ダイナース/プレミアム)メリット&デメリット」でした。
ダイナースクラブカード(レギュラーカード)、ダイナースクラブ プレミアムカードの2種類のみ、無料で申し込むことができる追加クレジットカードです。