ダイナースクラブカードの優待制度はレギュラーカードでも非常に優秀で、22,000円(税抜)の年会費に見合ったものだと考えています。
むしろ大半の方は、優待利用で年会費のもとは余裕で取り返せる楽しいカードだと思います。
一方で、唯一の弱点と言っていいほどポイントプログラムが悩ましいものとなっています。
正直、アメックスと比べてあまり強みのあるポイントプログラムではありませんが、内容を確認していきたいと思います。
ダイナース リワードポイントの交換先別の還元率
まずは1ポイント=1円の価値とした場合、ポイントの交換先別に還元率をまとめてみました。
ポイント交換先 | 還元率 |
航空会社マイル | 100%+α |
ダイナース有料イベント参加料 | 50% |
賞品(アイテム)に交換 | 35~55% |
ギフト券・商品券に交換 | 33~40% |
キャッシュバック/利用代金充当 | 30% |
デスク予約旅行代金充当 | 40% |
ダイナースには非常にすばらしい優待/特典/サービスが揃っている一方で、ポイントプログラムが弱いと感じる要因がここに表れています。
ご覧の通り、マイルを除く交換先では還元率100%を割ってしまうことが分かります。
年会費無料でも100円の利用につき1ポイント貯まるカードは多くあります。楽天カード・dカード・ヤフーカードはポイントを貯めやすく使いやすいです。
そのため通常であればダイナースで決済しようという気にならないのですが、唯一マイルに交換することで、水準以上の還元率を実現できるのでよしとしています。
最良にして最高の選択肢はマイル
グローバルマイレージでは5つのマイレージプログラムに交換可能
一言で表現すると、航空会社が提供するポイントプログラムです。
マイルは数千マイルで国内の特典航空券、数万マイルで海外の特典航空券と交換ができます。貯めれば航空券代無料で旅行ができるようになる魅力的な制度です。
上述の通り、還元率100%以上を目指すのであれば、ポイントはマイルに交換することになります。しかしマイルに交換するためには、「グローバルマイレージプログラム」に参加しなければなりません。
ダイナースクラブカードで貯めたポイントを、1,000ポイント=1,000マイルのレートでダイナースグローバルマイレージの参加航空会社のマイルに移行できます
参加料は6,000円(税抜)で、1年間有効となります。
2020年現在、5つのマイレージプログラムが対象となっています。
- 全日本空輸/ANAマイレージクラブ
- デルタ航空/スカイマイル
- ユナイテッド航空/マイレージ プラス
- 大韓航空/スカイパス
- アリタリア-イタリア航空/ミッレミリア
ANA | ANA以外 | |
移行の所要日数 | 通常5営業日以内 | 通常2週間以内 |
年間移行上限 | 40,000マイル | 100,000マイル |
年間移行マイル集計期間 | 12月21日~翌年12月20日 | 2月1日~翌年1月31日 |
(注)2020年2月1日移行申請分からサービス改定
私も既に利用していますが、やはり貯めやすく使いやすいのは断トツでANAマイルです。
基本的にANAマイルを選んでおくべき
私は過去、海外航空会社であるアメリカン航空のマイルが貯まるクレジットカードを利用していました。
しかしそれは失敗でしたね。
アメリカン航空のアカウントを作り、慣れないサイトで予約し、それで簡潔しないところはアメリカン航空のコールセンターへの電話で調整をしました。
このときの経験から学んだことは、多くの日本に住む日本人にとっては、ANA、JALに勝るマイレージプログラムはないということです。
素直にグローバルマイレージに参加している唯一の日系キャリア=ANAのマイルに交換しましょう。
(参考)マイル以外のポイント交換先を解説
一応、マイル以外の交換先についても簡単に触れていきます。筆者個人としては、やはりマイル以外の交換先は利用したポイントの価値が下がってしまうため、どうしても敬遠してしまします。
唯一、マイル以外のポイント交換先として“あり”だと考える選択肢が、ダイナースが会員向けに開催するイベントの参加料として利用するというものです。
一人20,000円のイベントであれば、40,000ポイントを利用することでイベント参加をする、といった使い方です。還元率50%で設定されており、他の交換先候補に比べるとまだいい方です。
ダイナースは度々ディナーイベントを開催しており、普段は入れない各国の大使館などで行わられるものもあります。一人、10,000円~50,000円程度のものが多い印象です。
- フランス大使公邸ディナー
- 六本木ヒルズ親子おすし作り
- オペラ特別鑑賞会
- すきやばし次郎会食会
通常は料金を支払うことで参加が可能ですが、ポイント利用による参加もできるようになっていることがあります。ダイナースのオリジナルイベントの価値をプライスレスとするのであれば、なくはない選択肢かなと思います。
賞品(アイテム)に交換
ポイントを商品と交換できるというスタンダードな使い方です。モノにもよりますが、還元率は35〜55%であることが多いです。
☞経済的なメリットが小さいため、おすすめしません。
ちなみに、画像の賞品は、それぞれ、無水鍋=24,900ポイント、スワン=32,000ポイント、ブラーバ=94,000ポイントとなっています。
ギフト券・商品券に交換
インターネットショッピングや百貨店で使えるギフト券・商品券に交換できます。還元率はおおよそ33〜40%で設定されています。
☞経済的なメリットが小さいため、おすすめしません。
キャッシュバック/利用料金充当
キャッシュバックであれば10,000ポイント=3,000円、カード払い利用料金充当であれば100ポイント=30円で利用できます。還元率30%の設定です。
☞経済的なメリットが小さいため、おすすめしません。
デスク予約旅行代金充当
1,000ポイント=400円で、トラベルデスクで手配された旅行商品にポイントを充当できます。還元率40%の設定です。
☞経済的なメリットが小さいため、おすすめしません。
私もやっぱりANAマイルに交換しました
この記事で解説した通り、私もリワードポイントをANAマイルに交換しました。
マイルに詳しい方には釈迦に説法ですが、マイルの価値は1マイルあたりおおよそ1.5円~10円ほどになります。
・国際線(ファースト):1マイル=約7~10円以上
・国際線(ビジネス):1マイル=約4~8円
・国際線(エコノミー):1マイル=約1~4円
・国内線(エコノミー):1マイル=約1.5円~3円
マイルを貯めて積極的にビジネスクラス以上を狙うのはなかなか夢があります。
私は40,000ポイントを40,000ANAマイルに交換しました。サイト上で簡単に手続きできます。
グローバルマイレージの解説と、具体的な交換手順の解説はそれぞれ記事でまとめています。
以上、「リワードポイントの整理と解説(おすすめ交換先はマイル一択)」でした。
結論からいうと、クレジットカードのポイント還元率の及第点である1%を達成するためには、「マイル」に交換するしかありません。ANAマイルが第一候補です